8月の精油

ジャスミン

あるインドの王様が笑ったときに、その笑いがジャスミンの香りとなってその土地一帯に広がったという言い伝えは、ジャスミンが沈んだ気持ちを明るくし、幸福感を与える香りであるという特徴をよく描写された逸話であるといえます。同時に神経を鎮静し心を安定させリラックスさせる働きもあり、心を温め自信をよみがえらせていきます。

ホルモンバランスを取る働きが強く、出産時には子宮の収縮を強め、分娩を促進し、同時にその苦痛を和らげます。また産後のうつ症状には有用で、母子の絆を深める上でも役立つ香りといえます。

子宮の痙縮を緩和させ、月経痛を和らげ、膣の感染症全般に役立ちます。

また、あらゆる肌タイプに有用で乾燥肌、敏感肌に役立ち、老化肌の弾力を取り戻します。

 

  • ジャスミンサンバック

別名、茉莉花と呼ばれ、ジャスミンティーに使われるジャスミンです。

一般的なジャスミンは甘く濃厚ですが、ジャスミンサンバックはインドールという甘く持続する成分が入っていないため、フローラルな中にも瑞々しいグリーンの香りが強調されます。

神経を強壮し、抗うつ作用があるので、心を落ち着かせ、リラックスしたい時、また、日常に喜びや美を見つけたいときに役立ちます。

心理面からくる月経のトラブルやストレス、不安、不眠、過呼吸、パニックなどに有効です。神経性の疲労や筋肉の痙攣、出産時の分娩促進などに役立ちます。

アンチエイジング紅花のより、肌や髪の強壮や保湿にお勧めです。

 

  • サイプレス

サイプレスは収斂作用(引きしめる作用)が強く、身体の水分バランスを整えるので、過剰な発汗、月経過多出血、下痢、むくみ、また足の静脈瘤の改善などによいと言われています。

鎮痙作用といって身体を緩める作用があることから、インフルエンザ、風邪、気管支炎、喘息などによる咳、呼吸困難を軽くするのに役立ち、古くから子どもの百日咳を治す薬剤の成分として使用されていました。黄色で粘稠な痰を払い呼吸を促進します。

ホルモンバランスを整える作用も特徴で、更年期の諸症状、月経の不快感にも力を発揮します。

森林を思わせる香りは興奮を鎮めリラックスを促しながら、リフレッシュしてくれます。感情の疲れを癒し、人の意見の圧力をうまく受け流し、自信をつけます。

 

  • ブルーサイプレス

25mほどの大木になるのに20年かかるといわれるブルーサイプレスの木は、一度伐採すると二度と再生されない希少な樹木です。シロアリに強いという特徴から建材としてよく使われますが、その効果は精油にも反映され、アタマジラミを始め様々な防虫対策に役立ちます。

青い精油の特徴である鎮咳効果や咽喉の痛み、炎症を緩和する作用もあります。

またサイプレス同様、むくみの解消や引き締め効果も期待できるでしょう。

心に対しては、感情の高ぶりや緊張などあらゆる心の動揺を鎮め安定、安心感を与えます。サイプレスとは違った、少し甘さを感じるやわらかな香りは、お部屋の芳香、殺菌、感染予防にも役立つでしょう。

 

  • コパイバ

主に南米の熱帯雨林地帯に自生し、ヨーロッパとラテンアメリカの国々において何世紀にもわたって、慢性の膀胱炎、気管支炎、下痢などの処置の他、痔の手当てにも用いられて来ました。

北西アマゾンのリオソリモンエス地域では、土着の部族により皮膚の瘢痕剤(瘢痕の形成を促進し癒す)として用いられているほか、淋病の処置にも使われています。

ブラジルの伝承薬として炎症の抑制、フケの処置、全てのタイプの皮膚疾患、胃潰瘍にも用いられ、ペルーの伝承薬では、炎症の抑制、胃潰瘍や、ヘルペス(疱疹)の手当て、治癒に用いられています。

米国では殺菌剤、利尿剤、緩下剤、興奮剤などのほか、化粧品や石鹸にも使われています。

強力な炎症抑制作用に加え、利尿、去痰、消毒、興奮の作用を持つと言われています。

40種類を超える薬効成分が殺菌や皮膚再生をもたらすといわれ、肌に対しては、抗菌活性、顕著な炎症抑制作用、創傷・皮膚炎・腫れ・火傷などの外用や殺菌・上皮細胞活性・抗炎症にも働きかけます。国内でもようやくコパイバの研究が始まり、コラベノールなどの抗癌物質が含まれていることが明らかになっています。